メガネフレームの形

メガネフレームの形 【ウェリントン】Wellington

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フレームが逆台形型になっているタイプの眼鏡のこと。

逆台形といってもやや正方形に近く、長方形に近いものはパリジャンという。

メガネフレーム形状としては、比較的オーソドックスなもので、テンプルやブリッジの部分のデザインは主張しすぎないシンプルなものが多く、彫の浅い日本人の顔にも合わせやすい。

また、見るものにオーセンティックな印象を与えるので、カジュアルなジャケットと合わせて掛けるのもグー!

 

日本では、1956年の映画『太陽の季節』に登場する主人公たちがウェリントンタイプのサングラスをつけており、当時の若者文化に多大な影響を与えた。

そういった背景があるためか、ひと昔前までウェリントンは『おじさんメガネ』というイメージだったが、このところの80年代ファッションのリバイバルブームで再び注目されるようになっている。

ジョニー・デップの眼鏡のなかにもウェリントンタイプのものが多く、彼独特の色気と相まって、『大人の男』らしさを引き立てている。

メガネフレームの形 【ボストン】Boston

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ボストンタイプとは、丸みを帯びた逆三角形型のフレーム形状のこと。

大正~明治初期のインテリが好んで使用したことから、どこか懐かしさとロマンを感じさせる。

当時はメタルフレームにセル巻きを施したタイプが主流だったが、技術が継承されず今ではほとんど見られない。

80年代をはじめ過去幾度となくリバイバル・ブームが起き、こぞってボストンをリリース。

 

メタル系フレームといえばボストン、という時代もあったが近年はほとんどフューチャーされず、デザインも小ぶりなものがほとんど。

メガネフレームの形 【サーモント】Sirmont

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眉毛のようなフレームは、実は眉毛でした。

 

眉毛が薄いことに悩むモント将校という方のために、1950年代のアメリカで作られたとされる形。

敬意を込めてサー・モントと呼ばれます。眉毛のようなセルフレームはそこからきているという嘘のような本当のお話。

主にブリッジにはメタルパーツを用い、そこにあしらわれる彫金もまたポイントとなる。

メガネフレーム形 【ラウンド】Round

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ジョン・レノンが掛けているあの丸いメガネのこと。

でも、実は真円ではない。

眼の錯覚によりまん丸にみえている。

シンプルかつ個性的なデザインのため掛ける人を選ぶが、逆に顔立ちの個性を際立たせる効果がある。

かつては、加工技術が乏しく丸いレンズを削らずに枠へ入れていたため丸眼鏡が一般的だった。

 

明治から昭和初期の学者や作家の多くが愛用していた。  クセが強いカタチのためか熱狂的なファンも多い。

メガネフレームの形 【オーバル】Oval

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レンズの形状が楕円形になっている眼鏡のことで、丸みがありながら上下幅が短いのが特徴。

オーバルのデザインは顔に馴染みやすく、優しい印象を与えることからとくに女性に人気がある。

また、レンズのフチが目元に近いラインになるため、眼の下のたるみやくまなどを隠す効果も期待できる。

男性の場合、強面の顔を和らげる効果があるので、四角形やひし形の輪郭に柔らかさをだしてくれる。

 

オーソドックスなカタチゆえバリエーションも豊富。

オーバルのなかでもフレームの上下幅が広いワイドオーバルや、女性らしいふっくらとした丸みを持たせたオーバルフェミニンなど自分の顔立ちやファッションにあったデザインを楽しめる。

メガネフレームの形 【スクエア】Square

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角型や長方形にデザインされたアイウェア。

一言で四角いタイプといっても、ナロースクエアやスクエアフェミニン、オクタゴンなどさまざま。

なかでもスクエアシェイプは、長方形でスリムなカタチをしたタイプを指す。

現在のファッションの代表的なシェイプで、フチやサイドフレームが太く濃い色合いのタイプがトレンド。

欧米人よりホリの低い日本人の顔に、眼の部分を横長に強調させてインパクトをあたえられる。

メガネフレームの形 【ティアドロップ】Tear Drop

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『ナス型』と呼ばれるグラスのタイプで、  代表的なものにレイバン、アメリカンオプチカルのサングラスがある。 通称タレサン。

パッドの部分からたれさがるような楕円形をしていることで、この名称が生まれたとされる。

古くは第2次大戦後、米軍のマッカーサー元帥が厚木海軍飛行場に降り立った際に掛けていたサングラスのカタチ。

それ以来、広く知れ渡ることとなった。

70年代には日本でもこの型がブレイクし、松田優作などが愛用。 リバイバルファッションブームによって最近また注目が集まっている。

メガネフレームの形 【ブロウバー】Brow Bar

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サーモントもひっくるめてブロウタイプとも称されるが、こちらは主に眉毛部分のブロウとブリッジバがバー状になったものを指す。

目元が強調され、強い印象を与えるため、コーディネイトでメガネをポイントにもってくるには効果的。

メタルフレームのものなら、よりクールなあなたを演出してくれます。

メガネフレームの形 【ハーフリム】Half Rim

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そのさりげなさも魅力のひとつです。

 

リムがレンズの半分のみを支える形をとったハーフリム。

もう半分はナイロンの糸などを用いて支えており、ナイロールとも言われます。

見た目にシンプルなルックスで、さりげなさを求めるならこれか、はたまたオーバルか。

ここ最近のトレンドと距離をおきつつ、常に安定した人気を誇るあたりも心憎い。

メガネフレームの形 【アンダーリム】Under Rim

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押しの強さが物言うときもある。

 

ハーフリムの一派で、レンズの下から半分にリムを配したもの。なので、逆ナイロールなんて呼ばれたりもしていたり。

レンズの形、フレームの素材などバリエーションはさまざまありますが、比較的インパクトの強いモデルが多いので、ぜひそれに負けない個性のお持ちの方はチャレンジしてほしいもの。

メガネフレームの形 【ツーポイント】Two Point

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見た目の通り、レンズをブリッジとテンプルの2点で固定することからこう呼ばれる。

リムがないので、リムレスとも。

福山雅治さんが人気ドラマでかけていたことからも話題を呼び、いわゆるメガネ男子を好む世の女性たちからの支持は根強い。繊細なムードを目指すなら、ぜひに。

メガネフレームの形 【コンビネーション】Conbination

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持っておきたいメガネ界のバランサー。

 

ふたつの素材を組み合わせて構成されるフレームのこと。

プラスチックとメタルのコンビがほとんどで、両者の長所がうまく合わさり、バランス感覚に優れたモデルが目につく。見る角度によって違った表情を見せてくれるので、シーンやコーディネイトを限定しないという魅力をも。ふたつ目にもオススメです。

メガネフレームの形 【フォックス】Fox

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智にかけて吊り上った形状で、いわゆる『ざーますメガネ』、『秘書メガネ』と呼ばれるタイプ。

知的な反面どこかヒステリックで小悪魔的な印象を受けるフォックスタイプは、コケティッシュな女性の定番的なアイコンとして1950年代よりミュージシャンや女優などに愛用されてきた。

メガネフレーム形 【キャッツアイ】Cats Eye

 

直線的なブローラインと吊り上り気味のアンダーリムラインをもつ、いわゆる猫目型の俗称。

サングラスに多く採用され、典型的なモデルは、1965年に発売されたレイバンの『オリンピアン』。

また、強めのカーブがついたその形状は顔にピッタリフィットすることから、バイカーたちのご用達シェイプとして知られる。 80年代には、アンチヒーローのアイコンとして、多くのミュージシャンにも愛用されたモデル。

 

メガネフレームの形 【ラップアラウンド】Wrap Around

 

顔の側面まで包み込むようなタイプのアイウェアで、サングラスに多くみられるデザイン。

曲面と流線型を活かしたゴーグルのようなフォルムなので装着感が高く、ロードレースや陸上競技などのスポーツサングラスとしても広く採用されている。

また近年は、その立体的なボリュームと、70年代にみられたレトロフューチャーなインパクトが評価されて、ファッションサングラスとしてのニーズも。

テンプルにジュリーをちりばめたものから、80年代を感じさせる『いい意味』でチープなものまで、デザインの幅は広い。